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八ヶ岳登山  平成19年6月13日、14日 
 
   
 八ヶ岳登山スタートです
ワクワク  50%  登れるかなと不安  50%
 
平成19年6月13日、14日で孫の愛菜と女将の河西長子と私の3人で八ヶ岳登山に行ってきました。
孫の愛菜が生まれたときから、私は愛菜と穂高に登る夢を持っていました、保育園で車山に登り、小学1年生で蓼科山に登り、昨年は八ヶ岳を計画したのですが天候が良くなくて中止、今年行くことになりました、穂高に向けて嫌がらずに行ってくれます。
女将の河西長子は中学生時代に学校行事で八ヶ岳登山があったのですが、そのときに天候が悪くて行かれなかったので、一度赤岳に登りたいと思っていました。
最初は12日13日の予定でしたが、都合で13日14日に変更になりました。
14日の天候が少し心配ですが、天候の状態によっては途中で引き返すことも考えながら行きました。
コースは桜平からオーレン小屋、夏沢峠、硫黄岳、硫黄岳山荘(泊)台座ノ頭、横岳、三叉峰、赤岳展望荘、赤岳、文三郎尾根、行者小屋、美濃戸山荘、の予定でしたが14日の天候が悪くなり、展望荘から地蔵尾根を行者小屋に下りました。
 
 まだこんなに雪があります   愛菜 イェー
13日は天候もよく前日に美濃戸に車を置いてきましたので、直接桜平に車を置き登山スタートです、夏沢鉱泉では硫黄岳山荘の今日の宿泊をお願いしてありましたので、ご主人の浦野さんが待っていてお茶を入れてくれました。
私は八ヶ岳に上るときこのルートを登ることが多い為、浦野さんのお世話になることが多いのですが、浦野さんの心使いにはいつも感謝です。
夏沢鉱泉で今年の夏、八ヶ岳に学校の集団登山をする為に下見に来た先生と一緒になりました。
次の休憩はオーレン小屋になりました、私たちの前をいった先生方が休憩していました、先生が愛菜を見て「小学生ですか学校はお休みですか」と聞かれました、女将が「私たちが八ヶ岳に行くといったら一緒に行きたいといったので、愛菜は学校があるから駄目」というと、「ばばちゃんディズニーランドに行くといって学校休む人もいるのだから、それよりは八ヶ岳はいいと思うよ」というので学校を休ませてつれてきた旨話しましたら、学校の先生がそれはいいでしょうと言ってくれました、私たちに対する遠慮もあってのことかとも思いますが、実感がこもっていました。
オーレン小屋から夏沢峠まではかなり登山道に雪の残っている所がありました。
 
 オーレン小屋にて休憩5分ほど前にヘリコプターが来たそうです。野口健さんが夏に来るとかで
夏沢峠で昼食を摂り硫黄岳に向かいました。
夏沢峠ではガイド仲間の高橋さんに出会いました。
硫黄岳への登りも、愛菜は私たちより歩くのが早く行き会う登山者の皆さんには「子供さんに引っ張られていますね」といわれながら登りました。
登山シーズン前のウィークデーですので、あまり登山者はいなくて私たちの貸切かと思いましたが、横岳付近でツクモグサが咲いているとのことでかなり多くの登山者に出会いました。
14:00少し前には硫黄岳山荘に到着しました、夕食までの時間三人で硫黄岳山荘付近の稜線を散歩して歩きました、愛菜がとても生き生きしているのが印象的でした、もしかしたらこの子は山が本当に好きなのかも知れないと勝手に思いうれしくなりました。
山小屋の夕食は早く夕食を終わって、部屋に帰って時計を見るとまだ8時前です、何もすることがないので眠るのですが、愛菜と女将はこんなことは初めてなので、今から寝たら明日の朝まで10時間もあると言いながら、二人で明日の天気を心配しています、出来れば横岳を越えて行かれるように念じながら眠りに付きました。
14日は朝は思いのほか天気がよく山荘の窓から御来光が見られました、食事をして横岳に向けて出発しました、台座の頭までは風もなく雨も落ちてこないのでこれなら横岳を越えられそうと、岩場に取り付いてしばらくすると雨が少し落ちてきました、そして風も出てきました。
 
 硫黄岳のケルンにて休憩
横岳の少し手前で愛菜が帽子が飛ばされそうだ言うので、私が帽子にちゃんと紐を着けてこないからと小言を言うと、女将に帽子をリュックの中に入れなさいと言われ愛菜はハーイとリュックの入れました、私の帽子に紐は付いていないのですが、少しきつめにしてきたので大丈夫と思っていました、少しすると私の帽子が飛ばされました、すると愛菜が「じいちゃんの帽子が飛ばされた」ととてもうれしそうに女将に何回も話していました。
横岳を過ぎて展望荘へのくだりにかかるころより、風と雨が少し強くなりました。
下りのところに雪のあるところがある事を、山小屋の人に聞いていたのであわてずに慎重に下ることにしました。
この山登りに来るために愛菜の靴を買いに行きました、愛菜はまだ体が大きくなるのでと、運動靴のしっかりしたのを買ったのですがこの天候になると歩きにくそうです、そして私たちが生活している所ではもう天気の良い日には夏のような天気になるため、手袋もそんなに気を使わず、綿の手袋を用意しました。
 
 愛菜より、社長のほうが疲れています
このことが愛菜にこの天候の中で負担をかけることになりました。
でも愛菜と女将は気持ちで負けることなく、私の言うことをよく聞いて元気に歩いてくれました。
展望荘について温かいコーヒーを頼んで飲み、これからの予定を考えながら休みました。
女将は愛菜にどうすると聞いていましたが、愛菜は赤岳に行ってもいいよと言っています、でも山小屋のスタッフの人たちも心配そうに私たちのことを見ています、この状況では横岳を越えられたことで充分地蔵尾根を慎重に下ることにしました。
展望荘でいただいたコーヒーを愛菜は女将に「温かいコーヒーは美味しいものだね」と話していました、この天候がなければ愛菜にこのコーヒーの味は教えることは出来なかったと思いこの天候に感謝です。
地蔵尾根は雪もかなり残っていて靴と手袋が愛菜を苦しめました。
二人とも弱気のことも言わず元気に行者小屋まで下りました。
行者小屋で温かいラーメンとコーヒーをお願いして昼食を摂りました、小屋のスタッフの人がストーブを付けてくれました、このことがとても有難く思えます、ストーブで愛菜の濡れた靴下と手袋を乾かし体を温め美濃戸に向けて出発です。
 
 硫黄岳山頂
幸い雨も上がり愛菜は元気が出て私たちが追いつかないほど早く下り、時々立ち止まっては私たちを待っています。
美濃戸には14:00ごろに付きましたそれから桜平の車を回収して帰りました。
この登山では日常の生活の中ではわからない事をいろいろ勉強しました、私は愛菜がこの厳しい状況のなかで弱音も吐かず、こんなに頑張れることを知りました、また私は帽子のひものことを愛菜に、えらそうに注意する前に自分自身の至らなさに目を向けること、コーヒーの味、温かい食べ物、ストーブの暖かさ、など当たり前のことですが、日常の生活の中ではわかり得ないことです、このことに気づけた事はとても嬉しく思います。
これからも家族で登山を安全第一で続けたいと思います。
そして原田自然塾でも家族で登山、目指すは三世代で登山をテーマに企画を立ててみたいと思います。
 
 
   
 夕食前の散歩です  夕食前の散歩です
   
 夕食前の散歩です  天候があまり良くありません6:00いよいよスタート
   
 横岳を登っています、愛菜写真を撮られているのも知りません
   
 一生懸命歩いています、気をつけながら
 やっと頂上です
   
 地蔵尾根を降ります。雨はザーザー足をかけるところが見つかりません坂はすごく急です  八ヶ岳登山終わりです
 
 
 
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